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RSI (Relative strength index)

「相対力指数」などと訳してしまうと難解なイメージを与えるが,もっと簡単に「行き過ぎ注意指数」と覚えればよい。0から 100までの値を取る指数で,一般的には相場の買われ過ぎ,売られ過ぎを判断する一つの指針として用いられる。指数が 70(或いは 80を使う人もいる)を越え始めると相場が買われ過ぎていることを示唆し,30(或いは 20)以下になれば売りが過熱している状態を示す。つまり,相場の天井や底が近いことを暗示するシグナルと言える。日足チャートでは過去 9日または 14日間において,日々の終値が前日の終値からどれほど変動したかを数値化することで相場の力関係を見ようという訳だ。なお,当サイトで使っている RSIは過去 13日間のデータを基にしているが,13が単にフィボナッチ数字であるという拘りからそうしているだけである。
さて,ここで 3/4の RSIを求めてみよう。3/4の RSIはこの日を含む過去 13日間のデータが必要であるから 2/16まで遡らなければならない。2/16の終値 118.75は前日の終値 115.57から 3.18高いので上昇分の欄に 3.18と記入,下落分の欄は空白のままにしておく。以下同様にして 12日分の騰落を書き込む。次に 13日間の上昇分,下落分の合計をそれぞれ計算し,それを 13で割って平均値を出す。ここで上昇の平均値を U,下落の平均値を Dとすると,RSIは次の式で求められる。

RSI = 100 - 100÷( 1 + U/D )
これを上表に適用すれば
3/4の RSI = 100 - 100÷( 1 + 0.8154/0.2092 ) = 79.6
約 80という答えが算出される。ここで問題となるのは,滅多にないことだが Dがゼロになる―つまり 13日間連続して終値が前日よりも高い―とき,U/Dは計算できないので便宜上 RSIは 100とする。こうして毎日 RSIの値を計算しグラフ化するとチャートができあがる。

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